健康経営の実務
2021年8月25日 更新 / 2019年9月20日 公開

海外赴任者の健康管理、ちゃんと考えてますか?

海外赴任者の健康管理

海外赴任者の健康管理は現地の気候や特徴的な健康問題を知った上で行う必要があります。また、慣れない土地で心身ともに疲れやすい状態になりますよね。現地で実力を発揮できるように海外赴任者の健康管理をまとめました。

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海外赴任者の健康管理は特殊

グローバル化により海外に社員を派遣することが非常に多くなっていますよね。ですが、ここで問題が。それは健康管理です。海外で仕事をしている社員の健康は見えにくいですし、さらに海外赴任者に特徴的な健康問題もあります。そこで、海外赴任者の健康管理で注意するべきことをあげてみました!

海外赴任者の健康を脅かす者たち

気候の変化

熱帯や亜熱帯地域など、暑い国では高温多湿の環境で体がだるくなったり、脱水症状を起こしやすくなります。あせもなどの皮膚病も少なくありません。一方、空気が乾燥している国では、喉や鼻の風邪やアレルギー性鼻炎などを発症しやすいです。なお、大気汚染が深刻な国では呼吸器系の病気も多く見られます。

感染症

途上国では衛生面での意識が日本と比べて低いことがほとんどですよね。そのため感染症にかかるリスクも高くなります。最も多いのは現地の食べ物でおなかを壊してしまう「旅行者下痢症」。軽症であっても、仕事に支障が出てしまうので厄介です。
また、日本でも感染者が出ているデング熱やマラリアなど蚊から感染する病気も怖いですよね。さらに、途上国の一部の病院では注射器を再利用をし、B型肝炎やHIVに院内感染する危険性もあるんです。

生活習慣病

海外での食事は高カロリー、高脂肪になりがちです。さらに、働く人の高齢化により生活習慣病を抱えた海外赴任者も中にはいるでしょう。海外での食事が病気の悪化の原因になってしまいかねません。海外へ行っても日本にいた時と同じように食事や運動に気を配る必要があります。

メンタルヘルス

慣れない土地へ行けば誰でも不安になりますし、まったく違う文化にストレスもたまりやすいでしょう。悩みや愚痴を聞いてくれる親しい人もいない孤立した状態です。悩みを相談できる体制が必要ですよね。

海外赴任者のための健康管理対策3つ

ポイント1.【派遣する人は慎重に選ぼう】

まず、海外赴任者を選ぶときには心身ともに健康な人を選ぶのが基本中の基本ですよね。健康診断の結果を参考に選んでいくのが普通です。しかし、ここで注意しておきたいのは、働く人が高齢化しているという現実です。高齢化により慢性的な病気を抱えている人を選ばざるを得ないこともあるでしょう。こういったケースでは現地で病院に通えるか、治療が受けられるかどうかが重要になってきます。なお、症状が安定しているのであれば、帰国ごとに必ず医師に経過観察をしてもらうという条件つきで派遣できるケースもあります。

ポイント2.【出国前の健康診断はゼッタイ】

海外赴任前の健康診断は、労働安全衛生規則45条2で定められています。事業者には業種に関わらず海外赴任前に健康診断を受けさせる義務があります。健康診断の結果は英語に訳し、現地に必ず持っていくようにさせてください。海外赴任者が中高年であれば、MRIなど生活習慣病などが早期発見ができる検査を追加しましょう。また、義務ではありませんが一緒に海外へ行く家族の健康診断も行うようするとさらに良し!

ポイント3.【赴任先の国の健康問題を調べる】

海外赴任の前には健康指導も重要です。赴任先の国に特徴的な健康問題について、その対処法を知る必要があります。そのためには、産業医の面談や協力が必要です。ちなみに指導の為の情報は外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所のウェブで入手できますので、事前に調べておくのが無難です。

さいごに

海外赴任者は日本とは何もかも違う土地へ行き、現地で実力を出さなくてはいけません。海外だからと神経質になって対策を行う必要はありませんが、普段より念入りな健康管理を心がけるようにしましょう。

執筆・監修

  • Carely編集部
    この記事を書いた人
    Carely編集部
    「働くひとの健康を世界中に創る」を存在意義(パーパス)に掲げ、日々企業の現場で従業員の健康を守る担当者向けに、実務ノウハウを伝える。Carely編集部の中の人はマーケティング部所属。

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