新入社員の体調管理は人事の仕事。生活リズムとメンタル面に配慮しよう。

2019.10.21 更新 / 2019.9.4 公開
健康経営の実務

内定をもらっている学生が、新社会人として入社する時期になってきました。彼らは今までサークルやバイトを楽しみ、つい羽目を外して飲みすぎたり、朝まで遊んでいた学生生活であったかもしれません。ですがこれからは今までの生活リズムを改め、新入社員として健康管理も仕事の一つと考えてもらう必要があります。

今回は新入社員の健康管理について生活リズムとメンタル面に分けて考え、気を付けるべきポイント7点まとめました。それぞれ見ていきましょう。

生活リズムと密接な関係の健康管理

その1 社会人の生活リズムに体を慣らす

社会人は身勝手な理由での遅刻や欠勤は認められません。そのため新入社員には、規則正しい生活を心がけるよう夜型の生活から朝方の生活に移行してもらい、社会人としての生活リズムに体を慣れてもらうのが大切です。また入社後は慣れない環境に身を置くなかで、心も体も疲れやすくなっています。自分の健康管理も重要な仕事のうちとして、いつも以上に健康への注意を払ってもらいましょう。

その2 睡眠の質とリズムを考える

学生時代は多少の無理も若さで何とかなったかもしれませんが、本来、寝だめはできません。忙しい平日にできないことを休日にまとめてやりたくなる気持ちはわかりますが、体調を管理するためにも、休日には質の良い睡眠をとることを心がけましょう。寝不足は注意力の散漫を招き、仕事のミスにつながります。

その3 社会人だからこそ食生活が大事

新入社員として会社に入り、慣れない環境で自分が思う以上に疲れやすくなっていて、健康に不安が出やすくなっています。脳の活性化には、たんぱく質、糖質、ビタミン、脂質、ミネラルという5大栄養素をバランス良く摂ることが必要ですから、朝食は必ず食べましょう。特に、野菜は意識的に食べるようにします。1日の自分のスケジュールを考えて、残業のある日は早めに間食をとり、夜中の高カロリー摂取はやめておきましょう。

生活リズムのポイント

  • 入社までの間に、朝方の生活に体を慣らす。
  • 休日にこそ体調を整え、質の良い睡眠をとる。
  • バランスを考えた朝食を必ず食べる。
  • 夜中の高カロリー食は控える。

メンタル面からの健康管理

生活リズムを整えることと並んで、メンタル面での管理も非常に重要です。

その4 新入社員ならではのストレス

新しい環境に入ると、自分では意識していなくてもストレスをため込むことがあります。特に最初の半年くらいは注意が必要です。心も体も慣れない環境に適応しようと必死で頑張って、気付かないうちに疲れがたまりやすくなっているので、意識してストレスをため込まないように管理することが必要です。
まずは社内に慣れてもらいましょう。最初の半年は、プライベートで何か新しいことを始めるのは控えておいた方が賢明です。新入社員が、健康でいるためにはストレスをため込まないことが重要です。

その5 メンタルの不調は睡眠不足と関係する

最初にお話しした生活リズムですが、睡眠のリズムを整えることは、体の中のリズムを整えることにつながります。体のリズムが健康的だと、メンタル面での不調が起きにくい状態になります。睡眠不足は注意力の散漫を招くだけではなく、自律神経のバランスを乱してメンタル面の不調にもつながりかねません。

その6 相談は早めにする

新しい環境におかれた新入社員は、仕事を覚えることに精一杯になりがちですが、疑問や困ったことは早めに上司や先輩に相談しましょう。仕事の基本でもあるホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)をすることで、一人で抱え込んだり悩んだりしないようにしましょう。新入社員の健康を管理する上でも、メンタル面のケアは非常に重要です。相談の仕方のコツは早めに覚えてください。ここで気を付けたいことが3つあります。

  • 事前に、自分の考えを整理して、できれば口頭で相談する。
  • 順序良く話せるようにしておく。
  • 相手が自分の話を聞けるタイミングか判断する。

その7 気軽に話を聞いてもらえる人を大切にする

新入社員はちょっとしたことが気になって、睡眠が浅くなることもあるでしょう。でも、それは健康にも影響してしまいかねません。ですから、普段のちょっとした愚痴や悩みを気軽に吐き出せる相手を見つけておくことも良いと思います。忙しいと学生時代の友人と疎遠になってしまうこともありますが、できるだけ周りの人との絆を大切にしましょう。気軽に話をできる相手がいると思えるだけで、心がぐっと軽くなります。

メンタル面のポイント

  • 心の無理は、体の無理につながる。
  • いきなり頑張り過ぎず、まずは自分のペースで頑張る。
  • ストレスをコントロールして、ため込まない。
  • メンタルの不調を防止するためにも、睡眠はしっかりとる。

メンタルヘルスケアの基礎知識

自分の健康は自分で守るという意識を持つことが大切です。新入社員の周りの先輩や上司も、ぜひ、彼らの健康を守るためにも協力してあげてください。新入社員を上手に育てて、お互いに健康な社会人生活を送れるようにしましょう。

ストレスへの気付きと対処、自発的な健康相談という基礎知識は、厚生労働省の公式サイト「こころの耳」にて詳しく学ぶことができます。本人は「働く方へ」、人事は「事業者の方へ」、上司は「部下を持つ方へ」をご参照ください。

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