健康診断の効率化
2021年10月24日 更新 / 2019年9月18日 公開

【人事注目!】年代別のベストな健診オプションを知ろう!

年齢別ベストな検診オプション

会社の健康診断(健診)は定期的に健康状態を把握するうえで有効です。しかし意外と会社の健診で見てもらえる項目って少ないなと感じたことがある方も多いのではないでしょうか?より細かく検査をするために、会社負担もしくは自費で項目を増やすオプションを取り入れる会社も増えてきています。しかし年代・性別によって必要な検査は異なるため、何を受けたらいいか迷う従業員も多いですよね。より有効な健診を行うために、それぞれの健診項目にベストな年代・性別を知りましょう。

本題に入る前に、健康診断に関する業務は専門知識が必要な部分が含まれ、作業工数も多いです。調べまわるより、健康診断業務に熟練スタッフに相談しませんか。フォロー体制が整っていて、作業工数を削減できる健康管理システムについて、以下セミナーにて解説していますので、ご興味ある方はぜひご確認ください。

健康診断って必要なの?

そもそも健診は本当に必要だと思いますか?ちなみに、平成24年に発表された厚生労働省の労働者健康状況調査によると、定期健診を実施した事業所の割合(実施率)は91.9%となっています。当たり前に受けてきた健診だからこそ、何気なく受けている人も多いのではないでしょうか。実際、私自身も健診を受けることに疑問を抱いたことはありませんでした。

しかし当然ですが、検査には採血やレントゲン撮影の被爆など身体的リスクがつきものです。もちろん法律で定められている項目の検査に関しては、健康維持のためだけでなく、労働をする上で必ず受けなければいけません。しかし自身で選択ができるオプション検査に関しては、ただ闇雲にたくさん受ければいいわけではありません。メリットとデメリットをしっかり周知して、本当にその人に必要な項目を受けてもらうことが、会社にとっても、個人にとってもより良い健診の実施につながるのです。

オプション検査にはどんな種類があるの?

  • 腫瘍マーカー(血液検査でがんの可能性を調べる)
  • B型肝炎ウイルス検査
  • C型肝炎ウイルス検査
  • ヘリコバクターピロリ菌検査
  • 肝細胞がん検査
  • 膵・胆道がん検査
  • 消化器がん検査
  • 前立腺がん検査
  • 卵巣がん検査

*ここまではいずれも血液検査

  • 超音波検査(頭部、胸腹部など)
  • CT(胸部、腹部など)
  • バリウム検査(胃X線検査)
  • 内視鏡(胃、大腸)
  • 子宮頸がん検査
  • 子宮体がん検査
  • 乳がん検査(乳房超音波、マンモグラフィ)
  • 便潜血検査

オプション検査として設定できる項目は、簡単に挙げただけでもこれだけあります。人間ドック並みに検査を行う場合はもっと細かく検査をすることができますが、会社の健診でオプションとして設定する項目は上に挙げたものが多いのではないでしょうか。

年代別に必要な健診オプションとは?

健診を受けるメリットとして、検査結果に異常がなければ安心できる、という点があるため、できるだけ多くオプションを行いたいと考える従業員もいるでしょう。しかし健診には、

  • 医療被曝の危険がある
  • 項目が多くなると検査費がかさむ
  • 検査に手間・時間がかかる
  • 治療の必要のない所見が見つかり、不要な治療につながる恐れがある

このようなデメリットもあります。また年代、性別によって疾患のなりやすさはさまざまです。そのため、年代、性別に合ったオプション検査を実施できるようにしましょう。

がん検診

  • 若年者は検査による放射線被爆や誤診が大きくなりやすい
  • 高齢になるとがんが見つかっても進行は遅くなる、また検査の副作用が出やすくなる

⇒胃がん…50代以上の男女におすすめ
 肺がん・大腸がん…40代以上の男女におすすめ
 乳がん…40代以上の女性におすすめ
 子宮体がん…40代以上の女性におすすめ
 子宮頸がん…20代以上の女性におすすめ
※日本では年齢に対する上限の設定はありませんが、不利益が上回る場合、推奨されない

詳しい検査内容・受診間隔に関してはこちらを参考にして下さい→がん検診 厚生労働省

胸部CT

  • 胸部全体をX線撮影し、肺・大動脈の状態を調べる
  • 肺がん、心臓疾患の早期発見に有効
  • 胸部X線よりも高精度に肺がんを発見できる

⇒40代以上の男女におすすめ(特に喫煙習慣の長い人)

腹部CT

  • 腹部にある臓器(肝、胆、膵、脾、腎、子宮、卵巣)をX線撮影し、異常を調べる
  • 肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がんの早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

バリウム検査(胃X線検査)

  • 放射線を吸収する造影剤を飲んでからX線撮影を行い、食道・胃・十二指腸の異常の有無を調べる
  • 胃がん、胃ポリープ、胃炎、食道がん、十二指腸潰瘍の早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

胃部内視鏡(胃カメラ)

  • 口から内視鏡カメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の異常の有無を調べる
  • 胃がん、胃ポリープ、胃炎、食道がん、十二指腸潰瘍の早期発見に有効
  • バリウム検査よりも高精度に小さい病変まで検査できる

⇒50代以上の男女におすすめ

大腸内視鏡(大腸カメラ)

  • 肛門から内視鏡カメラを挿入し、直腸からS状結腸の異常を調べる
  • 大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎の早期発見に有効

⇒40代以上の男女におすすめ

便潜血検査

  • 専用の容器に便をつけて提出し、便の中に血液が混ざっていないかどうかを調べる
  • 消化管のがん、出血などの早期発見に有効
  • 痔でも陽性となってしまう、早期のがんだと出血しないという問題点もある

⇒40代以上の男女におすすめ

ヘリコバクターピロリ菌検査

  • 胃にピロリ菌が感染していると、胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となる
  • 血液検査や内視鏡検査で感染の有無を調べ、感染している場合、内服薬で除菌する

⇒40代以上の男女におすすめ

いずれの検査も、対象の疾患が好発しやすくなる年齢から検査を検討し始めるのがポイントです。また定期健診の法定項目は年齢により、胸部X線検査・心電図検査・血液検査(血中脂質検査、肝臓機能検査、貧血検査、血糖検査)の有無が異なります。年齢的に対象外の従業員に対し、オプションとして選択可能にするのも、健康に不安がある従業員にとって需要があるのではないでしょうか。

■健康診断の予約業務は、従業員に任せる時代に
健康診断の予約業務は、健診担当者が取りまとめて実施するには負荷がかかります。

そこで、健診担当者の負荷を軽減するため、従業員個人に健康診断を予約してもらうシステムを開発しました。

1人当たり2週間程度かかっていた予約業務が、3日程度で終わる可能性も。詳細については、以下からお問い合わせください。

\健康診断の予約は、従業員自身が行う時代に/

さいごに

一般的に40歳を過ぎるとがんの発症率が高くなると言われていることから、オプション検査の実施も40代以降におすすめのものが多くなっています。しかし女性特有の疾患をはじめ、40歳よりも若い年齢で好発しやすい病気もあるため、従業員へ健診オプションを周知する際は、特に必要とされる年代を伝えることで、病気の早期発見・早期治療につなげていきましょう。

執筆・監修

  • Carely編集部
    この記事を書いた人
    Carely編集部
    「働くひとの健康を世界中に創る」を存在意義(パーパス)に掲げ、日々企業の現場で従業員の健康を守る担当者向けに、実務ノウハウを伝える。Carely編集部の中の人はマーケティング部所属。

お役立ち資料

  1. 健康経営優良法人の攻略ガイド〜調査票の健康管理編〜
    健康経営優良法人取得に向けて、調査票作成という観点で押さえておくことが望ましいポイントをお伝えします。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  2. Carelyの活用で健康経営優良法人を攻略する
    認定企業数が増え続けている健康経営優良法人。 変化の激しい現代では、コロナウイルスへの対応項目やSDGsへの取り組み項目など、新しい項目が続々と追加されています。 そんな中、毎年取得し続けなければいけない健康経営優良法人にプレッシャーを感じていませんか? 今回は、健康管理システム「Carely」を使って、健康経営優良法人を効率的に取得する方法をお伝えします。
    健康診断
    資料をダウンロードする
  3. 第8回健康経営サミット – 録画配信 –
    本セミナーでは実際の健康経営度調査をもとに、 項目変更の背景理由、中長期視点で抑えるべきポイントについて解説します。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  4. 第7回健康経営サミット – 録画配信 –
    今回の健康経営サミットでは、人事通算歴13年、現在は人事コンサルタントとして活躍する金丸 美紀子氏をゲストにお迎えし、
    組織がいま取り組むべき健康経営について学びます。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  5. Carelyサービス資料
    健康管理システムCarelyの大企業向けサービス資料です。 Carelyは産業保健スタッフや人事労務の実務担当者の方が抱える、健康診断、ストレスチェック、過重労働等の健康データを一元管理し、効率的に実施する仕組みづくりをサポートします。
    健康管理システム
    資料をダウンロードする
  6. 第6回 健康経営サミット – 録画配信
    本セミナーは、株式会社サイボウズ、株式会社iCAREの共催で行います。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  7. 定期健康診断の事後措置ガイドブック 冊子版(PDF)
    健康診断の義務は、実施よりも"事後措置"の方が重要です。業務効率化を図りながら、ミス・モレのない実務ノウハウを解説します。
    健康診断
    資料をダウンロードする
  8. 健康経営2021 ステップアップ講座
    2020年は健康経営推進担当者にとって波乱の年になりました。今年そして来年以降の健康経営計画の見直しをふまえた、最短で認定取得を目指すステップアップ講座です。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  9. 特殊健診は怖くない!有機溶剤編
    初めて特殊健診を管理する保健師・衛生管理者向けに、「有機溶剤予防規則に基づく健康診断」について解説しました。(監修:産業医・労働衛生コンサルタント 山田洋太)
    健康診断
    資料をダウンロードする
  10. ー改訂版ー
    オフィスの感染予防 対策ガイドラインの解説
    経団連が発表した感染症対策ガイドラインをさらに深堀って解説します。抽象的な指針だけでは分からない、実務レベルの対策を解説しています。
    テレワーク / コロナ
    資料をダウンロードする
  11. 健康診断をペーパレス化。メリットと外部業者の選び方
    まだ紙で管理しますか?延べ200社の健康診断の管理をペーパレス化してきたから分かった、人事労務・保健師の業務を効率化するコツと運用法を解説します。
    健康診断
    資料をダウンロードする
  12. 「健康投資管理会計ガイドライン」を会計士が人事総務向けに解説
    公式では分かりづらい管理会計のガイドラインを、労働安全衛生法に精通した会計士が分かりやすく解説します。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  13. 人事が主導する、健康経営スタートガイド
    社員食堂の整備やウォーキングの目標設定よりも、前に実践すべきことがあります。人事の仕事がラクになる健康経営のコツを紹介します。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  14. 健康管理費のコストカット表
    会社から経費削減を命じられているものの「健康管理費はどこまで削減していいものか」分からない方へ。従業員の健康を守りながらコストを削減する事例を紹介します。
    健康経営
    資料をダウンロードする
  15. 働き方改革の新しい義務『健康情報管理規程』の策定マニュアル
    厚労省から公表されているサンプルでは分かりづらい、という人事の方へ。ハンザツな規程作成が5ステップで完了します。
    法律 / ガイドライン
    資料をダウンロードする
  16. 集団分析の社内報告マニュアル
    ストレスチェック担当者が、上司・経営者から評価を得るために。厚労省の判定図の正しい読み方から社内報告の方法を産業医視点で解説します。
    メンタル / 過重労働
    資料をダウンロードする
  17. 急増するテレワーク中のメンタルヘルス対策と、失敗する予防策
    テレワークとオフィス勤務が混在する働き方の企業向けに メンタル不調者への法的に正しい実務対応を30分で解説します。
    テレワーク / コロナ
    資料をダウンロードする
  18. 健康管理検定 中小企業の法令遵守編
    本セミナーは従業員数50人〜200名程度の企業が対象です。 あなたの会社では健康管理の法的義務に正しく対応できていますか?
    健康経営
    資料をダウンロードする
  19. ベテラン人事こそ失敗する、休復職者対応5つの落とし穴
    「スムーズに復職は、休職前の準備は大事」 人事の工数を最小限におさえる休復職対応を、保健師が解説します。
    産業医
    資料をダウンロードする
  20. 2021年度、コロナ禍での健康診断を再計画
    コロナ禍で重要度があがった従業員の健康管理。 2021の健康診断では、ルールの正確が必要です。最近情報は30分で紹介。
    健康診断
    資料をダウンロードする