海外まで広がる社員の健康をCarelyで一元管理。
”みんなで作る健康経営”を推進

石油資源開発株式会社は石油・天然ガスといったエネルギー資源の探鉱・開発・生産(E&P事業)を担う総合エネルギー企業です。エネルギーの安定供給を通じた社会貢献を使命とするとともに、HSE(労働安全衛生・環境)への配慮に厳しく、社員の労働環境・健康への意識が高く、健康経営優良法人に7年連続で認定されています。
今回はそんな石油資源開発株式会社の健康経営で、中心的な役割を果たしている健康管理室の河村様にお話をお伺いしました。
(取材時期:2023年2月)

従業員数
1,634名
業種業態
電気・ガス・水道・エネルギー
導入理由
  • 業務効率化
  • 紙やエクセルでのデータ管理から脱したい
  • 健康診断を効率化したい
  • 健康経営を推進したい
  • 会社の健康状態を可視化したい
石油資源開発株式会社
河村様/人事部 健康管理室 保健師・看護師

異動や出向・駐在の多い社員の健康管理をCarelyで一元化し、全社の健康状態を把握したい

まずは御社の健康経営の体制について教えてください

河村さん:

健康経営の推進は社長をトップとして、本社であれば人事部が、他の事業所であれば総務部が事務局となり、全社一体となって取り組みを進めている形です。
また、役員会議や、各所の衛生委員会で健康経営の進め方について議論したり、労働組合や健康保険組合の方々と連携しています。
私のいる健康管理室だけでなく、みんなそれぞれが協力して進めています。
健康管理の実務は、本社および各事業所の労務グループメンバーが携わってくれていて、一緒に対応している状況です。

竹中:

御社ならではの健康管理の特徴や課題などはありますか?

河村さん:

従業員の異動が多いことが大きな特徴です。それも月単位ではなく何月何日という形でデイリーで人が動いています。例えば健康診断の案内を出しても、案内のときに本社にいた従業員が実施のタイミングでは別の場所にいる場合があるので、それを常に追いかけていくのは大変です。
同様に単身赴任者や駐在をする従業員も多くいます。単身赴任者の場合、所属は本社でも地元で健診を受ける人がいたり、海外駐在の場合も、基本的には帰国時に健診を受けるのですが、現地で受ける場合もあり、その管理が難しいです。

竹中:

その他にはどんな特徴があるのでしょうか?

河村さん:

関連会社とのつながりが深いというのも一つの特徴です。同じ職場内に関連会社から出向されている従業員も多くいます。例えば、ダイエットキャンペーンなどを行っている場合、一緒に働いている方は基本的にご案内します。
こうしたキャンペーンは法定外ですが健康推進の取り組みはできるだけ関連会社や派遣従業員の方も巻き込んで進めています。

Carelyを導入したきっかけや決め手があれば教えてください

河村さん:

前々から電子カルテの必要性を感じていて導入を検討していました。
導入前は誰が血圧が高いなど、健康上の問題がある個人は把握できていましたが、例えばメタボの人が全体の何%なのかといった統計学的な数字を出すことができていませんでした。
特に弊社は異動や出向が多く、関連会社も多いので、全体を把握しようと思ったときに紙やエクセルでの管理は限界に感じていました。
経営層でも健康経営を進める上で全体的な数値を知りたいというニーズもありました。

竹中:

そんな中で導入を決めた理由はなんでしょうか?

河村さん:

電子カルテは当初、ソフトがメインでコスト的に現実的ではなかったのですが、次第にクラウドサービスが整いはじめたことで導入が本格化しました。
Carelyの導入を決めたのは、産業医の先生が別の企業でCarelyを利用していたことが大きいです。操作性や機能のよさを経営層にも熱心に紹介してくれたおかげで、導入が進め説得しやすくなりましたね。

竹中:

ありがとうございます。導入はどのような形で行ったのでしょうか?

河村さん:

まず、必要な機能を検討し、優先する機能を絞ってミニマイズ導入しました。
健康診断の管理から導入を進め、徐々に機能を使いこなせるようになり、昨年はストレスチェックを従業員向けにも展開しました。
段階的に導入したことで初期コストを抑えられた点も会社の承認を後押ししたと思います。

竹中:

導入までに苦労した点はありますか?

河村さん:

一番はやはり予算の獲得でしょうか。今は世の中的に健康経営が普及していますが、検討時はまだ投資より経費として受け取られている風潮があったように感じます。
弊社の場合はもともと健康管理への意識がある企業だったこともあり、ツールを導入しなくても各種健診の実施もストレスチェックも出来ていたので、そういった意味でなかなか予算がつきませんでしたが、段階的に導入が出来たことや、産業医の先生の後押し、それにコロナ禍というタイミングが重なったことが大きかったかもしれませんね。

Carely導入でストレスチェックの実施率が90%超え! 産業医・スタッフ・社員それぞれにうれしい健康管理を実現

Carelyを実際に導入してどのような変化がありましたか?

河村さん:

産業医面談の実施人数が以前に比べて10%ほど増えました。
以前は個人ファイルを出してきて、産業医の先生に共有、実施後は面談結果をまとめるという作業をすべて紙で行っており、かなり手間が掛かっていました。
Carelyを導入したことで、すべてPCでできるようになり作業を軽減でき、面談のハードルが下がったように感じます。
面談予約管理機能は、産業医の先生が移動中に予定を確認することができ、非常に好評です。
また、コロナ禍でよかったのが面談記録の管理ですね。オンラインで面談を実施して(面談記録や意見書を)クラウド上に保存すれば、記録のために出社する必要がありませんでした。

竹中:

健康診断などでは変化はありましたか?

河村さん:

健康診断の受診率はもともと100%で推移していますが、Carelyを導入したことで見えなかったところが見えてきた、というのはありますね。
例えばフォローアップが必要な人が誰で、どんな対応をしたのかということは把握できていましたが、全体で見たときに何人いてどの層にどんな対応をしたのか、パーセンテージが把握できるようになったことは大きいです。

竹中:

システムを切り替え、ストレスチェックもCarelyで実施されました。どんな変化がありましたか。

河村さん:

以前のシステムも非常によかったのですが、結果分析が難しいところがありました。カスタマイズが豊富で、逆に使いこなせていなかった部分もあります。
今回Carelyで実施して、部署ごとの集団分析レポートをもらいましたが、非常に好評でした。細かすぎず要点が端的にまとまっており、従業員のみなさんにも、私たち(産業保健)スタッフにとってもポイントを把握しやすいレポートです。本社で上長のみなさんに配ったときに「このレポート、わかりやすいね」という声を複数からいただきました。
レポートを活用し、引き続き良好な職場環境創りに務めましょう、というような上長のモチベーションに繋がるコミュニケーションができました。

竹中:

従業員のみなさんの反応はいかがですか?

河村さん:

大きな変化としては、ストレスチェックの受検率が80%ほどから90%を超えるほどまでになりました。理由については検証が必要ですが、Carelyで初のストレスチェックということもあり、画面キャプチャを用いて使い方をアナウンスしたことが功を奏したのかもしれません。
また、過重労働の管理機能が非常に好評でした。長時間勤務をしている人のデータなど、経年で見られるようになったことで、これまで点だったものが線で見られるようになりました。
これまでは法定時間の80時間を超える人しかマネジメントできず、例えば79時間の人には働きかけられなかったのですが、Carelyで働きかけられるようになりました。試しに労働時間が45〜80時間未満の人だけに疲労蓄積度チェックを送る取り組みをしたところ、すぐに反応がありました。一部からは「見守られている感じがある」というコメントもあり、好評でした。基準となる時間外労働時間未満の人からも面談の申出があり、未然に健康リスクを防ぐこともできました。

目標はみんなで作る健康経営。 Carelyを活用してさらなる推進を。

最後に今後の展望について教えてください。

河村さん:

せっかく導入したので、今後はしっかりとデータを活用していきたいと思っています。それはスタッフだけではなく、従業員みんなにとっても自分たちの会社がいま、どういう状態なのかという立ち位置がわかるように全社的な目標のようなものを明確に出していきたいですし、出していかなきゃいけないと感じています。
あとは、喫煙や肥満など健診の問診票に書いてある内容をピックアップして、ハイリスクアプローチのようなものを行っていきたいです。全社的な対応もそうですが、特に注意が必要な人たちへのケアを厚くできればと考えています。

竹中:

健康経営優良法人に7年連続認定を受けていますが、今年度の取り組みはどのように考えていますか?

河村さん:

ツールや環境も整ってきましたので、今後も認定されるように継続していきたいと思っています。具体的には全社的な課題として上がっている禁煙やダイエットなどで、ツールを活用して結果を出していきたいと考えています。
また、女性の健康講話やがん予防など必要とされている情報を発信して、健康経営を作っていきたいです。
方針としては関連会社などグループ会社の従業員にも健康になってもらいたいと思っています。Carelyの契約アカウント数にまだ余剰があるので、実施が義務化されていない小規模な関連会社も4月からストレスチェックを実施することになりました。

ありがとうございました。それでは最後に今後の意気込みを教えてください。

河村さん:

健康経営をみんなで作っていきたいという思いが強くあります。
経営と入っていますが経営層だけのものではなく、健康と入っていますが健康管理室だけのものではありません。みんなで取り組んで、みんなでいい職場を作っていく、ということをますます広められたらと思っています。
また、Carelyは私たちの中ではまだまだ使いこなせていない、という思いがあるので、もっと活用して健康経営を推進していきたいと思います。

竹中:

ありがとうございます。活用方法については定期的に打ち合わせを重ねながら、進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

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